能楽(能と狂言の総称)は中世・室町時代に大成した日本の芸能であり、またそれ以降の時代の、様々な文化の母体となりました。特に江戸時代には武家の儀式の際の芸能「式楽」とされ、幕府を始め、諸大名でも盛んに愛好・上演されました。
能楽は、その普遍性に注目されがちではありますが、決して全国一律のものではなく、地域の特性を受けて、各地域に根付いてきた歴史があります。
「能楽と郷土を知る会」は、それぞれの地域に伝わる能楽の記録や記憶を掘り起こし、地域の歴史と一体として広めることを目的として、平成28年3月20日、兵庫県三田市を拠点に活動を開始しました。
地域の古記録に基づいた能や狂言を上演したり学ぶことで、地域の歴史を、楽しんで体感することの実現を目指しています。